広島漢方研究会の報告

広島漢方研究会理事長 吉本悟

 

 平成1879日の日曜日に広島漢方研究会総会を開催いたしました。場所は広島県薬事衛生会館4階のホールを使いました。
午前中は三原孝典『急激なショックから始まった欝病』、川中武司『うつ状態の漢方治療
3例』、山崎正寿『欝の漢方治療について』の3名で会員発表を致しました。第47回総会は無事に終了し午後から『脾証と欝状態』と題して原クリニック院長・福岡大学薬学部講師・日本東洋医学会名誉会員であられます原敬二郎先生に特別講演をしてもらいました。
今回のテーマは漢方薬で対処できる精神領域に照準を合わせてみました。実際に欝(うつ)と診断される方々が多くなっているように思えます。社会が複雑になったのとパソコンなどの普及で仕事内容が専門化して人と触れる機会が少なくなったことなども原因でしょう。
このような症状に漢方薬が効果を発揮しています。薬剤師の立場からどのように漢方薬を選んでゆくか、また専門分野で活躍されていますドクターから意見を聞き薬局店頭で役立てなければいけません。広島漢方研究会では薬系漢方に焦点を当て薬剤師に役に立つ漢方を目指しています。
その他にも
9月下旬、広島県(薬務室)と広島県薬剤師会が主催します薬草観察会(東部・西部2地区)に協力しております。
今年の
918日には当会が主催します第12回・東洞祭を東京の山田光胤医師を特別講師として招き開催いたします。会場は広島大学医学部・広仁会館で開催いたします。詳しくは広島漢方研究会ホームページ→ http://www.hirokan.com/ に紹介しております。


前列左から二番目=会長・山崎正寿、三番目=原敬二郎先生