第34回日本漢方交流会全国学術総会福由大会ご案内 日本漢方交流会理事長・大会総括 中井康雄 日時:11月17日(土)午後2時より〜18日(日)午後4時まで 場所:(第1日目)福山大学薬学部・福山市学園町1番3号    (第2日目)広島県立歴史博物館・JR福山駅北口から西へ5分 大会会頭:日本漢方交流会会長 小川 新 大会総括:火本漢方交流会理事長 中井 康雄 大会事務局長:日本漢方交流会理事 西谷 正 大学側実行委員長:福山大学薬学部教授 岡村 信幸 博物館側実行委員長:広島県立歴史博物館館長 安森 潔 交流会側実行委員長:日本漢方交流会理事 西谷 正 大会スローガン:新世紀の未病対策を求めて〜薬系漢方と食養 テーマ:健康日本21・現代社会と漢方 大会事務局:〒720−0056広島県福山市本町8−29美泉堂薬局 TEL0849−22−6858FAX0849−23−1851 主催:日本漠方交流会 共催:福山大学薬学部広島県立歴史博物館 後援:(社)広島県薬剤師会・(社)福山市薬剤師会 以前より予告しておりました第34回日本漢方交流会全国学術総会福山大会へのご参加のご案内を申し上げます。 このたぴは,福山大学こ当局の絶大なるご協カと広島県立歴史博物館のご理解とご支援により開くことになりました。また,今年は新世紀を迎え るにあたり,交流会も過渡期でありますので、漢方の原点に戻り生薬を重視し、今後の漢力薬局の主流は生薬製剤であると考えられます。そこで生 薬に対する話題を取り上げました。 その一方で医薬分業の進展により,本来の漢方に村する関心が希薄になるようにも見られ、健康相談のあり方に関心が向けられております。今 回は以上のことを含めたプログラムになりました。 また地方開催の利点を生かして、地元への啓発と発展のために、出来るだけ地元の先生にご活躍をしていただくように設定しております。懇親 会には,瀬戸内海の新鮮な魚類を用意しております。 一年に一回,皆様ともどもに集い,少し勉強し,酒盃を交わして気分を新たに致しましょう!    日程表 11日17日(土) 於・福山大学薬学部 13:50  開会挨拶 14:00〜16:00 会員発表(4名.30分/人) @「糖尿病と漢方」村上清尚(かんぼう会) A「生活習慣病の漢方対策」(代表発表)木田善久(日中医薬関西) B「生活習慣痂予防のための東洋医学的倉養の検討第1報」(代表発表)武鈴子(円中医薬関東) C「三焦における気血水」広中隆志(個人・福山) 16:00〜16:15 休憩 16:15〜17:45 シンポジウム:テーマ『薬局漢方の将来への展望』 生薬業界の立場より;「現制緩和と生葉」板垣鋭司(ウチダ和漢薬)           [最近の生薬の品質と流通事情] 森友昭(栃本天海堂) 漢方薬局の立場より;苅谷賢治ー中央漢方薬局(東海漢方) 小林宏ー誠宏堂薬局(広島漢方・福山大学非常勤講師) *終了後,スクールパスにて福山駅北西の懇親会会場ヘ(約30分) 18:45−20:45懇親会 於・福山グランドホテル ll月18日(日)於・広島県立歴史博物館 9:30−10:30日本漢方交流会総会 10:30一12:00会員発表(3名.30分/人) 10:30〜11:00D「一貫堂処方による神経症の改善例」伊藤晴夫(東海漢方) ll:00〜ll:30E「肝の病症と症例“どう考えて漢方をだせばよいか”」佐々木良忠(広島漢方) 11:30〜12:00F「鼻閉と精神病症状」山田宗良(九州漢方) 12:00〜13:00 昼食(駅構内に飲倉店多数あり.徒歩5分) 13:00〜14:40特別講演(2名) 13:00〜13:50@「漢方診療と薬剤師(生薬の役割)」御影雅幸先生(金沢大学薬学部) 13:50〜14:40A「漢方湯液の製剤学的研究から得られた知見と間題点」岡村信幸先生(福山大学薬学部) 14:40一15.00休憩・準備 15:00〜16;00市民会開講座「高齢者疾患の漢方薬と草戸千軒出上の薬用植物」八木晟先生(福山大学薬学部) 16:00閉会挨拶 (広島県立歴史博物館入館中は自由に館内の見学が出来ます。) ◇市民公開講座は広島県立歴史博物館の平成13年度企画展「江戸時代・芸備の科学と自然」の最終日にあたり,これの開催記念講 演会にもなり,多くの市民参加が予想されます。 ◎大会参加申込は同封の郵便振替用紙にてお申込み下さい。 または,郵便局備え付けの郵便振替用紙にてお申込み下さい。その場合は,「日本漢方交流会福山大会参加費」と「内訳:参 加費懇親会費」を明記しておいてトさい。入金にて申込を受付とさせていただきます。郵便振替用紙の受領書にて領収書に させていただきます。改めて領収書は発行致しません.} ◆大会参加費:9.000円(博物館入場料を含む) ◆懇親会費:l0,000円*郵便振替口座加入者名:日本漢方交流会口座番号:00860−2−36714 ◆予約中込締切:10月末日(原則として予約制) 内容紹介 ●特別講演↑ 演題「漢方診療と葉剤師(生薬の役割) 全沢大学薬学部教授御影雅幸先生(昭和23年生) [学歴] 昭和48年3月近畿大学葉学部薬学科卒業 50年3月富山大学大学院薬学研究科修了 50年5月富山大学和漢薬研究所研究生入籍 53年1月同退籍 [職歴] 53年2月富山大学和漢薬研究所助手 53年4月富山医科薬科大学和漢薬研先所に移籍 63年7日全沢大学薬学部助教授 平成10年5月全沢大学薬学部教授(現在に至る) [学位] 薬学博士(富山医科薬科大学.昭和59年) [資格]薬剤師 [専門分野]生薬学,薬用植物学,本草考証学 海外学術調査歴 約50回 調査国:中国,台湾,韓国,ネパール,スリランカ,タイ,インド,フターン, シンガ・ポール,マレーシア.ニユージランド [業績j 原報:約120報 著書:生薬学概論(南江堂) 身近な薬用植物(保育社・カラーブックス) 毒のある植物(保育社・カラープックス) 薬学大辞典(日本工業技術運盟) 自科事典ニッポニカ(小学館) 和漢薬研究ー現状と将来(北大印刷) ハーブ大全(小学館) 生命の科学アーユルウェーダ(柏樹社) 薬草(保育社・検索人間シリース) く以上,すべて分担執筆〉 その他;金沢大学薬学部付属薬用植物園所蔵 葉標本 目録(第1集)白山の植物 ○特別講演A 演題「漢方湯液の製剤学的研究から得られた知見と問題点 福山大学薬学部教授岡村信幸先生(昭和29年生) 略歴〕 昭和56年5月 九州大学大学院薬学研究科博士課程修了 (薬学博士) 大棗に関する研究 “生理活性成分について”;西岡五夫教授 昭和56年6月〜昭和59年3月 米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部(ポスドク) 昭和59年4月福山大学薬学部助手 63年4月同講師 平成6年4月同助教授 12年4月同教授 現在に至る [学会] 和漢医薬学会(評議員) 日本薬学会,日本生薬学会,日本東洋医学会会員 ○市民公開講座i  ;[署書]アロエは効く(主婦の友社) 演題「高齢者疾患の漢方薬と草戸千軒出土の薬用植物」   ;アロエベラ・老化を防ぐダイエット健康食品(DHC出版) 福山大学薬学部教授八木晟先生(昭和8年生)   ;アロエベラは何故そんなに効くの(DHC出版) [学歴〕   ; 植物エキスで防ぐ病気と害虫(農文協出版) 昭和31年3月九州大学医学部薬学科卒業   ;[学会: 36年3月九州大学大学院薬学研究科卒業;   ;日本薬学会,日本生薬学会,和漢医薬学会,日本アレルギー学会 36年8月ベラトルムアルカロイドの研究で学位(薬学博  ;平成7年日本生薬学会第42回大会会長 士)取得   ;8年日本薬学会中国四国支部長,日本生薬学会幹 [職歴〕   ;事,広島県薬剤会理事,国際アロエ科学協議 昭和36年4月九州大学医学部副手  ;会第回科学賞受賞 37年10月福岡大学薬学部講師   ;10年日本薬学会押事 39年4月福岡大学薬学部助教授   ;○懇親会 45年5月九州大学薬学部助教授               :福山グランドホテル(福山市西町2−7−1рO849215511) 58年12月福山大学薬学部教授               ;瀬戸内梅の新鮮な梅の幸を用意しております。 尚,昭和40年より米国ニユーョーク市モンテフィオレ・ホス  ;○その他 ピタル・メディカルセンターのステロイド研究所に留学及びミ  ;屠蘇散(華陀の処方)作製コーナー組織委員会:仁池米敏 シシッピー大学での「大麻の植物学的研究」に関する国連主催の ;日時:18日午前11:30一午後3:00場所:展示室 国際会議に出席。昭和55年には中薬友好訪中団として中国各地 ;(参加者には処方をお教えします。) の研究所を訪間。                      ;●(財)日本薬剤師研修センター記定(申請中) [専門]生薬学,薬用植物の化学的,薬理学的研究で多くの   ;○毎回行っておりました薬局製剤製造実習は,諸般の 論文を発表する                       ;事情により,残念ながら今回は中止致します。 会員の声 日本漢方交流会 第三回若手育成研修会に参加して 京都漢方研究会 本田篤子 平成十三年五月二十日(日)京都薬科大学に於いて日本漢方  ;の部分をひもでくくるというものでした。 交流会.第三回若手育成研修会が関催されました。午後一時か ;最後に屠蘇散についてですが,ここでは生薬を粉末にする道 ら午後五時まで約4時間にわたり,前半は漢方製剤実習,後半 ;具を使って行われました。かなりの力がいるということで男性 は漢方薬局関設のための講義がありました。これから関局しよ ;を中心に体験しておられました。 うとされている方にはもちろん.漢方初心者の私にとっても役 ; に立つ内容でしたので簡単に紹介させていただきます。                               二.漠方薬局開設のための講義 −.漢方製剤実習(桂枝在苓丸,紫雲膏,小柴胡湯,     ; 屠蘇散の製剤)                      ;この講義では漢方薬局の構造設備や,屈け出に関すること,陳                              ;列商品のレイアウトや広告宣伝に関すること,資金と利益につ まず,桂枝在苓丸を作ることから始まりました・       ;いてなど,開設のための大まかなノウハウを学ぴました。 講師の先生の説明土よると,良い製剤を作るには,何らかのこ ;講師の方々の経験談を交えながらのお話はとても興味深く, だわりがあるということ例えば真質の生薬を手に入れるため  ;漢方の勉強方法や書籍の紹介などもあり,これがらの自分の勉 二は,産地にこだわる:そして,最も薬効の高い部分を丁宇に ;強方法を確立するのに非常に役に立つ内容でした。その中で, 削l)取って粉末にする,ここでは実際に桂皮をカッターナイフ;一番印象に残ったのは,本に書かれている埋論を完璧に埋解し で削りTてっで香りや床を体験しました。          ;てから実撰しようとしてもそれではいつまで経っても前には進 次に,紫雲膏。これは学牛実習でも経験していまIノたが,こ ;めないということでした。やはり漢方では経験が大事なのだと こでもやはりこだわりがありました:臭質の紫雲膏を作るには ;いうことを再認識しました。 胡麻油の鮮度と温度が大切だそうでづ・実際に熱した胡麻油に ;今回はじめてこの研修会に参加させていただきましたが,日 当帰を入れたときは,やや温度が高くてサポニンがシュワシユ ;常業務で医療用エキス剤ばかりを扱っている私にとって,製剤 ワと湧き上がってしまいましたが,出来上がった製剤は胡麻油 ;実習はとても新鮮で楽しいものでした。また,このような実践 の香りがとても良く,又いつも使っている既成製剤とはまった ;の場に参加してみると肌で感じ取られるものもあり,より一層 く感触が違うのに驚きました.:講師の先生のお話では紫雲膏は;漢方が自分の中に入り込んでくるような気がしました.今後も, 季節によって出来あがりの堅さが変わってくるのでミッロウの ;このような機会があれば是非参加させていただきたいと思って 量を調飾するなとiの経験による匙加滅があるとのことでした:;います。 次に小柴胡湯の調剤ですが,これはあらかじめ各生薬が秤量  ;最後になりますが,準備をしてくださったスタッフの先生方 されており,それを日数分に分割する作業と可じ袋に入れて口 ;にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。                              ;本当にどうもありがとうこざいました。 お知らせ 訂正206ページ 9月4日付けで発行いたしました「玉函」誌の中で一部討正がありますのでお知らせいたします。 誤り〒447・0041碧南市緑町5−70中央薬局 TEL0566・42−6621 正 〒447‐0041碧南市緑町5‐70中央漢方薬局 TEL0566−48−3219