日本漢方交流会ニュース

金  匱   a@21

編集  日本漢方交流会広報委員会

日本漢方交流会事務局 香川県仲多度郡琴平町225 電話0877-58-8581  fax0877-58-8583

辞任御挨拶

小川 新

今、この会の歴史を顧みるに、昭和四十二年、大阪以西、中国四国を始め九州地区を含めた西日本漢方研究団体として広島大学の講堂で発会式が行われたが、その時には漢方の臨床誌の編集長、気賀林一氏は矢数道明先生のメッセージを持って来広せられ、更に京都の漢方の大家・細野史郎先生も御参加いただき、まことに晴々しい門出となりました。その頃のことを想い出してみるに今日のごとく懐かしく思われてまいります。以来三十余年、この会も色々と苦難の歴史を歩んでまいりました。そして第十回大会が広島で開催された時、この会の発会以来の会長・九大薬学部の名誉教授・塚本先生が病床に伏せられたので小生が臨時代行会長を務めなければならなくなったのです。以来、会長代行のつもりでお世話してまいりましたが、その間、五年に一回は辞意を表したものです。色々の先生方に直接お願いしたものです。時には小生のように漢方医薬業界の経済的社会性に妥協しないような一見個性の強い男として誤解の多い人物であることは百も承知していたので、そのことが会員の皆様に迷惑をかけるのではないかと、いつも内心忸怩たる心を持っていたものでした。ここ四〜五年間、この会の難局をやっと切り抜けることが出来たことは幹部役員の御助力の賜物と深謝いたしております。永年の懸案であった法人化の問題も規制解除の政治変革したようで見透しが明るくなったことだし、ここで引退させていただくことが最良と思い今日の決断をいたしました。ここ二十四〜五年間、役員会で会員の先生方に陰に陽に大変お世話になりました。唯々感謝申し上げるのみです。長期に亘り有難うございました。次期会長として鉄村豪先生が中心として運営されるそうです。先生は交流会産みの親の一人でもあるし、この会の発展の為に更にご活躍なさることと信じます。役員及び会員諸賢の団結と御清栄の程、切にお祈りいたします。

※忸怩=じくじ

会長就任のごあいさつ

日本漢方交流会会長 鉄村 豪

30年来、日本漢方交流会(薬剤師が漢方医薬学を学び、相談に来られる病人を漢方で治す運動)の会長を担当し、その充実発展のため努力して戴いた小川新先生(外科医―漢方専門医)が足の障害のため、大阪の会議にも不自由との事で辞表を表明されました。理事会に図ったところ、これ以上は無理はいえないと判断して残念ながら引退を受け、長年の功績に全会一致で名誉会長を推挙し、今後とも交流会の活動に関心をもっていただき御指導・ご援助をお願いしました。交流会としては長年ともに活動して戴いた小川会長の代わりの会長はと著名な漢方家が候補に挙がりましたが、新理事長に就任された真鍋先生から交流会の現状は対外的な活動が出来る状態ではないので、この一期(2年間)は交流会内部の充実強化を図るべきであると提案があり、全員賛成でそれなりの活動をやってきた副会長3名が候補となり、責任者は一名であるとすれば鉄村をとの推薦があり、思いがけない推挙で会長職に就きました。というのは、交流会の運動は私から西脇先生に西日本にあと4つの漢方研究会があるなら、5つの漢方研究会が集まって学術、会の運営を交流したら、お互いに運動が向上するのにと提案したことから始まったのですが、34年間運動をやってきて、未だ交流会運動が軌道に乗って活発に活動しているとは思えませんし、交流会運動は交流会会員や各研究会のために役立つ活動が余りないとの批判が会員から出てきております。それに対応する多くの提案を理事会にしてきましたが、討論をし大体の活動案が固まってきていますが、未だ来年でないと実現できないし、また交流会の組織が低調になり休会解散に追い込まれそうな研究会もあります。研究会の再建は交流会としても早急に取り組まなければならない緊急な課題でもあり、真鍋新理事長からのまず交流会の内部の充実強化が必要の提案は正しく、私としてもこの多くの課題を軌道に乗せる責任を感じますので、会長職を引き受けました。今後の2年間、副会長2名と真鍋新理事長と力を合わせ交流会の内部の充実強化を実現したいと決意しております。この実現のためには多くの会員の皆さん、各研究会からの積極的な提案なり御協力がないと成功しません。日本漢方交流会が会員の皆さんに役立つ会になるか、更に社会のために役立つ会になるかは、この2年間の活動次第です。交流会総力を上げて頑張りましょう。

会長として交流会内の充実強化活動の構想

1、 中間法人の実現

社団法人の実現は交流会創立以来、悲願でしたが、現在、社団法人に問題が起こり、その実現は困難になりました。代わりに提案されたのは運営上厳しくはなく実現もできやすい『中間法人』です。昨年は弁護士の意見を聞き理事会で検討して実現するよう全員賛成しました。昨年の総会でも賛成いただきました。また現在、交流会は一般の民間団体ですが、昨年の総会で決定されましたので、実現のために4月から準備を始めたいと思います。35年間漢方医薬学を研修し、その漢方療法の学力で薬局に来られる現代医療で治りにくい、治らない病人を如何に救うかの重要な仕事をやり、一面では膨大な医療費節減に貢献をする等の面から貢献して、社会的な役割を果たしている事より、厚生省が漢方医療面の貢献を認めて、中間法人格の許可が出ましたら一般の単純な利益追求型の民間団体とは大きく変わり漢方療法で病人を救「、国民の健康回復に責任を持って努力する団体として社会的な信用が高まるのです。これが法人化をするメリットです。

2、 日本漢方交流会内部の充実・強化運動の推進

@ 現在活動している漢方研究会の学習・研究運動の全国的連携を図る。
A薬局漢方の法的根拠である『薬局の医薬品製造業』の規制緩和運動を増強する。

3、 本年度の重点目標

@中間法人実現のための基本的な事業方針の再検討とそれに伴う会則の改正。

A中間法人設立後の会運営の研究・訓練

B 会員増加のため本会の具体的なメリット作り

・IT委員会の編成、円滑な活動の強化

・漢方初心者、若手のため情報交流会の開催(若手育成委員会)―広報部、組織部

・難病治験例サミットの企画、開催―学術部

・薬局漢方経営研究、発展のため委員会を編成し活動を展開する

・漢方薬生薬認定薬剤師に入会を案内する。新規漢方研究会設立準備―対外組織部

C 高齢者の漢方療法確立のための準備を始める。

D 『治。未病』即ち漢方未病(予防)療法の確立の準備を始める。

E 高齢者の漢方療法確立のための委員会編成を推進する。

F 交流会の全国的組織強化(再建)のため委員会を編成し活動を進める。

G 『治。未病』すなわち漢方未病(予防)医療の確立の準備を始める。

第35回日本漢方交流会全国学術総会東京大会・会員発表募集

日時:平成14年11月23日(土曜日)24日(日曜日)

会場:共立薬科大学(東京都港区柴公園1−5−30)

テーマ:漢方病理の確立(セラピーからメディスンへ)

発表所要時間:15分(発表10分 質疑5分)

発表要旨:A4判1枚以内

フロッピーと打ち出し原稿を提出

(手書きの方はご相談下さい)

発表機材:OHPまたはスライド

期日:5月末日までに発表者と演題を決定しお申し込み下さい。

8月末日までに原稿を送付して下さい。

送付先:〒272-0015 市川市鬼高2−12−23−303

FAX:047-332-7290 電話:047-335-9423

橋本紀代子

不明な点がありましたら、お問い合わせ下さい。


平成14年2月11日の理事会で今後二年間の運営を担当する新理事の会務の分掌が以下のように決まりました。

会長=鉄村豪

副会長=@西脇平士 A宮崎綾子

理事長=真鍋立夫

副理事長=@太田順康 A仁池米敏

学術部長=正木清彦 (玉函編集担当委員=須藤朝代)

組織部長=仁池米敏

広報部長=吉本悟

財務部長=寺島衛

法人設立委員会・委員長=津田照雄

資質向上委員会・委員長=太田順康

学術総会(全国大会)実行委員会・委員長=中川智代、 副委員長=石原タツ

日本漢方交流会事務所責任者=真鍋立夫

(総務局長・総務部長)は今回より理事長が兼任します。

監事=藤田彰久  香川彰宏

● 広報担当からのお知らせ

日本漢方交流会ホームページの更新をするにあたりましてお知らせいたします。

『紹介コーナー』と題しまして会員のお店の紹介をしてまいりましたが都合によりこのページは閉鎖します。代わりまして会員のホームページを紹介するコーナーを新しく作成いたします。ホームページをお持ちの方は広報委員まで知らせていただければリンクいたします。正会員の方を対象とさせていただきます。また所属漢方研究会でホームページを作成されておられましたらご連絡ください。研究会紹介のコーナーも合わせ新設する予定です。

連絡方法:日本漢方交流会ホームページ表紙下のe-mailアドレス宛にお送りください。

日本漢方交流会ホームページ= http://www.kanpou.com/

平成13年 日本漢方交流会 収支決算書

平成14年2月11日理事会総会 (大阪チサンホテル)

収支決算書は重要書類のため本誌を参照ください!

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