[社団法人日本漢方交流会 企画部 主催・一般公開特別講座のご案内]

第16回・初学者のための漢方運用講座 in 関西

日時:平成25224日(日)10301700
テーマ:めまい・頭痛の漢方療法
内容:10301155       漢方基礎理論「肝と胆」                            太田順康 
        11551200    質疑応答
   12001300    昼食 
   13001440                    めまい・頭痛に対する漢方処方の店頭応用   太田順康 
   14401510                            休憩
   15101640                    漢方の方剤学−四物湯類方−                             高橋宏和
   16401650       質疑応答
    *取得単位:漢方薬・生薬認定薬剤師 必須研修3単位(日本薬剤師研修センター認定)
場所:チサンホテル新大阪          
532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島6-2-19JR新大阪駅より徒歩約6分)
                   TEL:06−6302−5571
参加費:一般 5000円  日本漢方交流会 会員 2000円
    学生 1000円  
    講座後、500630位まで、同ホテル内にて先生方を囲んで懇親会を行います。
どうぞお誘いあわせの上ご出席下さい。(懇親会費・3000円)
申込み方法:
郵便振替用紙に、参加費、及び、お弁当代(希望者のみ ¥1500)・懇親会費を明記し、
氏名・職業・連絡先(〒住所、電話・FAX)もお書き添えの上、お振込み下さい。
郵便振替
   口座加入者名:日本漢方交流会 企画部
 口座番号 :001606314431
問合わせ先:社団法人日本漢方交流会 企画部・関西
 〒732-0817 広島県広島市南区比治山町6-14 キクイチ薬局内
        菊一瓔  TELFAX:082−262−1788
申込み締切り:215日(金)<当日参加も可能です>

講師プロフィール及び講演要旨

<太田順康> 薬剤師・鍼灸師。社団法人日本漢方交流会・漢方認定師範(終身)。

履歴:昭和36年岐阜薬科大学卒業。昭和49年中和理療専門学校卒業。平成4年岐阜漢方研究会会長。平成10年岐阜薬科大学非常勤講師(漢方学)。平成15年社団法人日本漢方交流会

副理事長。平成18年東海漢方協議会会長。

専門:傷寒・金匱を中心にした古方。薬局製剤を中心にした漢方処方の店頭応用。わかり易い漢方基礎理論(初心者向け)。

著書:漢方基礎理論・重要処方解説(東海漢方協議会 初心者テキスト).

   色々な病に対する漢方処方の店頭応用12

【講演要旨】

漢方基礎理論「肝・胆」

  漢方医学独特の言葉は現代用語にない使い方が多く初学者の戸惑いの基になっています。特に内臓の働きについて考えるとき、現代医学的解剖学から来る臓器の名称と、漢方で良く使われる五臓の名称が同じで(例えば肝臓と肝、心臓と心、脾臓と脾、肺臓と肺、腎臓と腎)あって混乱が起こります。西洋医学の肝臓(レバー)と漢方で云う肝(キモ)とは同じ部分もありますが、違う部分もあり中々理解できないことがあります。今回は漢方で云う肝・胆について、わかりやすい言葉で基本的な考え方、店頭での応用について解説します。

「めまい・頭痛に対する漢方処方の店頭応用」

   単純に頭痛と言っても様々な病気で起こり、痛む部位も前後左右、深浅様々です。従って頭痛に伴って現れる症状(発熱、嘔吐、めまい等)を加味して処方の選定が行われます。まためまいもお客さんの訴えは様々ですし、付随する症状も様々です。頭痛、めまいに繁用される漢方処方の応用を漢方的分類を基に、問診、望診、聞診上の留意点を中心にお話します。

    頭痛・めまいで来店されるお客さんに満足していただける漢方処方の選び方をなるべく平易な言葉で判りやすく解説します。

<高橋宏和>  薬剤師。社団法人日本漢方交流会理事。京都漢方研究会常任理事・講師。

京都薬科大学非常勤講師(漢方医薬学担当)。

履歴:昭和53年徳島大学薬学部卒業。昭和53年医療法人聖光園細野診療所勤務。

平成3年兵庫県明石市に末広薬局開局。

専門:細野流(浅田流)を中心とした折衷派。

【講演要旨】

「漢方の方剤学−四物湯類方−」

   漢方処方を勉強するのに、一つ一つの処方の「証」や効能効果、構成生薬などを覚えていくというのも一つの方法です。しかし、処方の骨格となる基本処方や、特徴的な薬物の組み合わせなどを理解して処方を勉強していくと、その処方をより深く知ることができ、より広範囲に使いこなすことが可能になります。特に、後世方の処方では、「証」が明確でなかったり、薬味が多いなど、使いにくい処方も多いですが、この方法で勉強していくと、理解しやすくなります。

   今回は、血虚を治す基本処方の四物湯を骨格に持つ処方群を紹介し、その考え方と応用方法を紹介したいと思います。